來源:mjjcn.com 翻譯︰阿重
1990年2月20日/朝日新聞社
著者・米山文明氏(日本音聲言語醫學會・評議員 / 日本聲學會・副理事長兼副會長 / 醫學博士)
1987年的秋天,Michael Jackson初次來日本巡演,那個時候的事情我至今記憶猶新。那天,我結束了一天的診療工作剛準備回到家,就接到一個請求出診的電話。雖然接線員表明今天的診療已經結束,希望他明天來院。但是對方再三堅持說:“明天一早就要出發去大阪了,後天開始在大阪有三場巡演。拜託您今天一定來看一下。”於是問了患者的姓名,乃是Michael Jackson。
我雖然在媒體上聽過這個名字,卻不知道他是擁有最高唱片銷量的天王巨星,也沒有聽過他的歌。總之,因為事情很緊急,我做完準備工作就立即趕往他下榻的飯店。到了飯店,發現周圍都被年輕的女孩子包圍著,有一種異樣的氣氛。他們一行人,包下了飯店的頂層。我在前臺先得辦理繁瑣的手續,去坐電梯,報了要去的樓層,就被別人懷疑地上下打量。電梯到達後,還被慎重地詢問身份和所來目的,在每個走廊的轉角都要重新回答一次同樣的問題。
最後,好不容易被引入了最裏面的房間。包括黑人在內的若干人嚴肅地相繼走入房內,但是此刻,我還不知道誰是本人。終於,一個高高瘦瘦的年輕人出現在了我的面前。應該就是他吧,卻有點難分辨他是男性還是女性。直到陪同的經理做了介紹,我才確認他就是本人。與周圍那些人的粗暴和煞有介事相比,他像個安靜、純真的女孩子一樣行事著。接著馬上就進入診療程式,聽取了至今為止的病狀,開始對聲道、咽喉進行精密的檢查。
我診斷他雖有有輕微的上呼吸道黏膜炎癥,但妨礙發聲的主因是喉頭的調節肌(即靈活發聲和協調聲帶的肌肉)有疲勞癥狀。聲帶的表面雖有點發紅但十分平滑,沒有任何腫起。但是通過讓他變換高音、強弱、發母音等觀察發現,各個特定部分的聲帶無法閉合,也就是說聲帶緊張不足。推測是因為連日的公演,造成全身及局部的過度勞累。我指示他靜養幾天,並為他注射了一種類神經和肌肉啟動劑的營養劑。
直到此時,經理還是不斷地仔細詢問我:“情況怎麼樣?藥劑的成分是?請寫下藥名啊,為什麼要用這種藥?"等到終於讓經理明瞭,治療才告一段落。給我印象特別深刻的一點是,他聲帶的構造。他周身散發出的氣息——堪比女性的溫柔舉止,有點弱不禁風的瘦長身材——完全和他的聲帶給人的印象一致。從這一類歌手的聲音就能夠想像,他們的聲帶粘膜表面是沒有任何粗糙顆粒的,非常的平滑且形狀纖長,再稍長一點就堪比女性的聲帶了。
日後有傳聞,他身上有好幾處做過整形。但是,要給聲帶整形是絕對不可能的事情。為他診療過後,總有一種說不上原因的,不可思議的餘味縈繞我腦海中。第二天,我馬上去買他的歌帶一聽。果然,他的聲音比起普通的男性要更輕柔,有一種女性的餘韻。我無意想到,這可能就是他的神秘魅力的一部分吧。再後來,從新聞報道上知道,大阪的公演推遲兩天后順利地舉行了
來源:mjfcmoonwalk.com
【 プリマドンナの声帯 ― 音楽裏方医者のカルテから 】
米山文明 (医学博士)
■マイケル・ジャクソンの魅力の秘密■ | |
1987年の秋、はじめて日本公演に来日したアメリカのスーパースター・マイケル・ジャクソンの時も大変であった。 その日、一日の診療を終えて、帰りじたくをしているところに往診依頼の電話が入った。応対に出た女性が今日は診療が終わったから明日来院してほしいと断わったが、相手は 「明朝早く大阪に出発し、明後日から3日間大阪公演があるのでぜひ今晩診てほしい」と粘っている。 患者さんの名前をきくとマイケル・ジャクソンだという。私もマスコミでその名前くらいは知っていたが、彼が世界最高のレコード売り上げを誇るスーパースターだとはこの時まだ知らなかったし、彼の歌も聴いていなかった。 とにかく急を要する様子なので、すぐに往診の準備をさせて彼の宿舎キャピトル東急に急行した。 ホテル周辺は若い女性が群をなして包囲し、異様な雰囲気であった。 彼の一行はホテルの最上階全部を占拠していて、フロントでまずうるさくチェックされ、エレベーターに乗って階を告げると不審そうな顔でじろじろ見られ、エレベーターを降りたところでまた厳重に身分・目的をきかれ、廊下のかどかどで同じことを確認された後、ようやく一番奥の広い居間に通された。 黒人を含む何人かのいかめしい人達が次々に入ってくるけれども、誰が本人かわからない。 やがてガウンをまとった長身の華奢な青年(?)が現れた。どうやらこの人らしいけれども男性か女性か私には判別困難である。付き添ってきたマネジャーと名乗る男の紹介でやっと本人だと確認した。とりまきの人達の粗暴さ・いかめしさと対照的に物静かでナイーブな立居振舞いは女性的であった。 さっそく診察することになり、これまでの経過をきいた後、声・咽喉の精密検査に入った。 軽いカタル性の上気道の炎症が認められたけれども、発声障害の主因は喉頭の調節筋・つまり声を使い分けるための喉のまわり及び声帯をコントロールする筋肉の疲労と思われた。 声帯の表面は少し赤いけれども滑らかで、部分的な腫れやむくみも殆んどない。しかし声を出させながら高さを変えたり、強さ・母音を変えたりして観察すると、それぞれの特定の部分で声帯がきちんと閉じない・あるいは緊張が足りないという機能低下現象が認められた。連日の公演のため、全身及び局所の過労の蓄積によるものと推測された。 数日間 全身・局所の休養を指示し、神経や筋肉の賦活剤という一種の栄養剤を注射・投薬した。 ここでもマネジャーが、どんな状態か? その薬剤の成分は? 薬名を書け、何のためにその薬を使うのか? と詳細な質問をし、やっと納得させて治療を終えた。 特に印象に残ったのは、彼の声帯の構造であった。 彼の全身から受ける雰囲気 この種の歌手の声から想像していた声帯粘膜表面のざらつきは無く、滑らかで形も細長く華奢な感じで、やや長めではあるが女性的ともいえる声帯であった。 後日うわさに聞くと、彼は体の何ヶ所かを形成しているということであったが、まさか声帯まで形成することは不可能である。しかし彼を診察した後、何ともいえない不可思議な異様の後味が私の脳裏に残った。 翌日私はさっそく彼のテープを買ってきて聴いてみた。 やはり男性としてはかなり軽くソフトな音色と、響きが女性的で、これが彼の妖しい魅力の1つかもしれないと勝手に想像した。 大阪公演は結局2日間延期した後、無事行なわれたことを新聞報道で知った。 |
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